RRSPとは、Registered Retirement Saving Planの略です。
RRSPを購入すると、その額をその年のインカムから引くことができますので、節税になります。
ただし、購入可能な金額は、前年のEarned incomeの18%までです。
ですので、カナダで一度もインカムタックスリターンをしたことがない人、全く働いたことがない人は購入できません。
購入可能額=RRSP Deduction Limit は、Notice of Assessmentに書かれていますので、必ず購入前に、その金額をご確認ください。
RRSPを購入しなければ、そのDeduction Limitは翌年に持ち越されます。
RRSP Deduction Limit を超えて購入すると、Penaltyを払うことになりますので、ご注意ください。
RRSPは、GIC(定期預金)、Mutural Fund(投資信託)等、商品はたくさん種類がありますので、
ご購入の際は、銀行や証券会社のご担当者にご相談ください。
そして、購入時に、インカムタックスリターン用のRRSP Official Receipt を受け取ってください。
また、RRSPのもうひとつの利点は、増えた分に課税されない点です。
たとえば、通常のGICですと、増えた分、つまり、Interest incomeに課税されます。
しかし、RRSPとして購入した場合は、増えた分に課税されません。
RRSPの注意点としては、下ろした年のインカムとなり、その年に課税される点です。
この点だけ見て、RRSPの購入を希望されない方も多いですが、
RRSPはうまく使うと、とてもお得感があります。
(例)
2023年に、年収$60,000のBC州在住の人が$5,000のRRSPを購入した場合、約29%の約$1,450を節税。
数年後、たとえば、2029年に、この$5000のRRSPを下ろすと、2029年のインカムにこの$5000が加わる。
もし2029年のインカムが$30,000だった場合、この$5,000にかかるインカムタックスは、約$1,000。
つまり、2023年に$1450節税し、2029年に$1,000払うので、$450がお得!ということになります。
ただこれは、とーーっても、大雑把な計算です。
ですが、RRSPは下ろし方で、お得になる可能性もありますというひとつの例です。
また、RRSPには、First time Home Buyer PlanやLife Long Learning Plan等もありますので、
実は、若い人ほど、購入されたほうがいいと言えると思います。